演出日記

仕上げに入る
さあて、殆ど出来上がったかな・・・。

今回は、かなり稽古しているな。回数と言うよりも、内容をよく詰めている。もう6回位脱皮した。

細かい部分は、まだまだいくらでもやれる事はあるけれど、全体的にはずい分上がって来たな。慣れて大雑把になって来ている所は、各自もう一度丁寧に作り直しましょう。壊しては作る、作っては捨てる。同じ作業を地道に何度でも繰り返し精度を上げて行く。それが大事。

ダンスシーンとのすり合わせも進んで来た。音と明かりの関係もあるので、これは本番まで続く。後1シーン繋ぎのシーンを挿入してようやく終わる。まあ、この作業が残ったのは仕方のない事だ。舞台は制作過程に於いてもナマモノだから。今回はダンスミュージカルだから、尚更だ。

今日渡した台本を『まだ台詞が入りません』と真剣に頭を下げるサトミ。相変わらずの真っ直ぐさが結構笑える。(笑っては失礼だ)入らなくて当たり前と思っている役者の100倍は素晴らしい。

リッチは全力で退場してコケる。椅子に飛び乗っては破壊する。今日はリッチデー。

あとはナガノだな。ナガノが一つ乗り越えれば、全てが本番モードにシフトする。ナガノが最後って言うのも、珍しい。まあそれだけの役であるって事と、思い入れの強さがちょっと空回りしている。まだまだ若い。そして純粋だ。オレがインクならナガノは真水のようだ。そしてイノウエはウーロン茶・・・。

アンリ? アンリはコーラ、リッチはオレンジジュース。サトミはリンゴジュース。

ん? あんまり意味ないか・・・。

日曜日のチケットは、ほぼ完売しちゃいました。
他の日もお急ぎを。

まだやる事少々残っているけど、ウトウト・・・。日曜日は使い切るな。ヘトヘトですぅ。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
秋晴れの一日
今日も余す事なく、一日をしっかり生きました。

いやー、人生もすっかり後半戦に突入しているのに、人生そのものの展開力が落ちないな。本人はかなりヘトヘトだと言うのに・・・。
「ありがとう」と言おう。色んな人に感謝だな。こんな風に生きさせてもらっている、全ての人達に感謝でス。

一日の締めに稽古。
自分抜き。やっと台詞が入って来た。
こっ、これは、かなり楽しい役だ。今までやった中でも、一番と言ってもいいかもしれない。
相方がヒュウって言うのも大きな要因の一つだな。毎回リアクションが新鮮で、自分の役がつかみやすい。

役柄を演じる実感は、相手から受けるものである。自分で頑張るよりも、相手に頑張らせてもらうほうが、遥かに良い演技が出来る。

そして今日稽古場で、ヒュウの乳歯がまた一本抜けました。段々大人になって行くのだね。



| kazu | シアター・ジャック | 23:53 | comments(0) | - |
準備万端
日曜日の通し稽古で、大体全体のバランスがわかったので、思い切って台詞を大胆にカットする。

台詞を失くす役者も気の毒だが、作家もかわいそうだ。あえてこだわって書いた、難解で響きの美しい台詞だったりする。そういう台詞に限ってカットされる事になる。そして、結果的にはスムーズで無駄がなく、全体の流れが分かり易い、観易い作品になる。

そして、会話のテンポを上げて行く。

これで、全体的に10分〜15分詰まるだろう。1時間半で仕上げたいが、10分はこぼれるかな・・・。

本番に向かうための下準備は、ほぼ整った。あとは、稽古あるのみ。

朝の浅い眠りの中で、ヒュウのラストの台詞を思いつく。忘れないように何度も反芻し、それでも、完全に目を覚ますと一瞬で消えてしまったりするので、ウトウト状態のままノートに書き移す。そこから脚本に起こして、みるきにメールで送る。
学校から帰って来たヒュウは、早速脚本を持って部屋に閉じこもったそうだ。

ヒュウは『学校、行きたくないんだよね。仕事してー』とか、訳の分からない事を言っている・・・。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
ひたすら稽古
夜中までスッゴイ雷雨。
夏の風物詩も、凶悪な姿に変貌を遂げて行く。
一体、誰のせい?
人間全員、手を上げろ。(いや、全員上げる必要はない。文明の恩恵に浴している人間だけでいい)

終盤のシーンの稽古。ここへ来て読み合わせ中心。このタイミングで、脚本に戻る事も重要な隠し味だったりする。

ナガノの芝居に手を入れる。役柄のベースに自分という素材を使う事を試みさせる。
ただ、意識出来ない普段の自分の自己表現を、観察したままにその心理と表現方法を伝えて演じさせてみる。すると、みるみると役柄に血が通って行く。極めて説得力のある表現に変わる。

同じようにホサカの芝居にも手を入れる。それを見ている役者達が腹を抱えて笑い転げる。ホサカが演技で誰かを笑わせているシーンを初めて目撃する。

『自分の真似をするって面白いものですね』
『だから、それを技術と呼ぶんだよ』
『へっ?』

隣でイノウエが大きくうなずいた。

一歩ずつ、確実に、本番に向けて芝居が出来上がって行く足音が聞こえる今日この頃である。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
仕上げの段階
急に寒くなったお陰で少々体調を崩しかけたが、鼻風邪程度で終わりそう。

しかし、日々の仕事量に対して、体力がついて行かないなー。

先日、ようやく秋冬物を整理出来たと思ったら、もう長袖のシャツが必要な季節になってしまった・・・。今年もあっと言う間に過ぎていってしまう。一日一日をいとおしむように生きているつもりだが、時の流れが速過ぎる・・・。

今日は稽古場に照明のヨシダ氏が来た。前回、ダンサーズに芝居を見せた時もそうだが、ヒュウとアンリは緊張でカチンコチン。(リッチはいつも緊張しているので、あまり変わらない)今から、本番対策が必要だ。

緊張を解くコツ。それは、まず緊張している自分を受け入れる事だ。抵抗すると益々緊張がひどくなる。
そして、集中する・・・と口で言うのは簡単だが、どうやるか?
相手の台詞に頭の中で絶えず会話する。脚本に書いてない台詞のやりとり。つまり、思わず口に出た言葉だけが脚本には書いてあるのである。緊張は、思考の空白部分から発生するのである。

夕方、イノウエからメールが入る。
『今日は具合が思わしくないので休ませて下さい』
『お大事に困惑』と返信する。
しばらくして『今日は照明さんが来るので行きます』と更に返信が。

本当に体調が悪そうなイノウエの芝居は、肩の力が抜けてとても良い表現になっていた。こういう時にこそ芝居は、ちょっぴり上手くなっていたりするものである。

そういう瞬間に出会うのも、演出の喜びの一つだったりもするのです。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
お買い物
原宿のそう言うお店で衣裳を買って来た。

いや、期待以上のブツを手に入れた。短い時間で理想的な買い物が出来て、とてもラッキーでした。

『あの、魔王の衣裳が欲しいんですけど・・・』
『魔王ですか? わかりましたぁ!』
なんて会話が普通に成り立つお店だす。

今回の芝居は、とーっても目が楽しいよ。

埼京線で雷雲を突っ切って稽古場へ。昨日のおさらい。うーん。みんな、とてもよく稽古していますね。一日で芝居のグレードがワンランクUPしています。

今日はホサカがいい台詞しゃべったな。思わずほめる。6年近い付き合いになるようだが、今日初めてほめた気がする。
出している注文は『声を張るな。もっとゆっくりしゃべれ』程度である。しかし、本人にとっては慣れない違和感を感じる作業だろう。少しは、対応力が付いて来たかな?


数年後の新展開について、ちょっとナガノに話す。色々と準備が必要だ。2〜3年かけて準備する。役者の技術の向上も必須だ。後は脚本も書かないと・・・。

今までと同じように、普通に公演を打つのにも、ちと飽きて来た。ちょっと違った事をやってく為の準備を始めるです。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
着々と
現状復帰すると、一日が飛ぶように過ぎて行く。

髪伸びちゃったなー。早く切りたいけど、一体、いつ・・・。

やっと自分の稽古を始めた。役者やってる時は楽しい。やっぱり、何か特別な時間だ。

今回の稽古は、毎回角度を変えて様々なアプローチを試しているので、色々と発見があって有意義だ。

ブレスのタイミングを客に読まれないように演技構成を変えるだけで、見違えるような表現になる。役柄上、ナガノ、イノウエ、アンリには徹底したい。本番レベルへ行き着くための道筋が見えて来た。

リッチの実家から届いたトマトは極上の味だったなぁ。ウチの実家も田舎だけど、あのトマトは太陽の味がした。育った畑と青空と、吹き抜ける風が見えるようだった。感動・・・。
ああ、アンリお母様。アレをワンケースもありがとうございましたラッキー
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
お盆休みとオリンピック
この二日、本当に久し振りにゴロゴロと休日を満喫した。

で、今日(いや土曜日)は、色々と仕事始めて、一日の最後の仕上げに脚本に向かい、ラストシーンを残してほぼ書き上げた。もう朝だ。

夕方に雷雨。物凄い豪雨。国道も家の前の道も、水が溢れて川になっていた。誰もが思ってる。

「地球が怒ってる」

道路を掘り返す無駄金使うなら、下水道の排水レベルを上げる工事に税金使った方がいいんじゃない?

ずっとオリンピック中継観ていた。スポーツのリアルと、極限を体験したアスリート達の無駄をそぎ落とした精神の謙虚さに感動していると、お笑いのうわっついた表現を一切受け付けなくなる。バラエティー番組など一秒も観てられない。中でもハ○ダは最悪だ。オリンピック中継に一番いらねーのはお前だ。何て醜悪な自己表現だろう。スポーツ中継にバカを売りにしているタレント出すなよ。TV屋の感覚が末期的な症状を呈している。まさに『蛇足』とは、この事だ。

うー、眠い・・・。

| kazu | シアター・ジャック | 07:34 | comments(0) | - |
光と影
最近は金曜日の夜にしびれる。
一週間、生き抜いた・・・。

芝居の形は大体出来たので、最近は役者に稽古をつけている。
今日はホサカ。
微妙なクセを発見。台詞をしゃべる瞬間に力む。台詞の合間は脱力、瞬間に力んで台詞。考えてみると、物凄く器用な事をやっている。その力んだ体から発せられる台詞は全部同じ色。悲しかろうが、嬉しかろうが、全部同じ身体で声を出す。だから、全部同じ台詞に見えるし、聞こえる。役者が芝居してますって気持ちがよーく観客に伝わる。多かれ少なかれ、こういう状態で演技している役者は多いなー。
ただ、あまりにも台詞に合わせて上手に力むものだから、本人さえ気付かない。ただ「リラックスしろ」とか言ってると、こういう症状が残るって事だな。

オリンピックが始まった。華やかな開会式だ。しかし、特に今回のオリンピックは、その豪華さと裏腹の貧しさを隠しきれてはいない。
人間が作ってきた歴史は、今まで様々なモノを隠蔽して来た。豊かさ、理想、正義、平和、平等、融和・・・。
様々なスローガンを掲げ、莫大な資金を投入し、世界の貧しさ、現実、醜さ、戦争、不平等、対立を上手に隠してきた。

そのほころびが、あらゆる場面で映し出される結果になっている。中国と言う国のアンバランスがスイッチになって、世界の光と影が見事に映し出される。

そういう意味では、何やら意味深いオリンピックである。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(0) | - |
時のハザマで
毎日が飛ぶように過ぎて行く。今日も、明日も、明後日も、あっと言う間に過去に流されて行く。

1960年代だったか、アーサー・C・クラークが『タイムマシン』で展開した時間の概念は、縦方向(Y軸)下方に、未来に向かって落ちて行くイメージだったように思う。過去への旅は、つまり『浮遊感』として描かれていた訳だ。

未来へ向かって落ちて行く。まさにそんな感じの毎日である。

稽古は佳境に入っている。コミネ、ナガノ、イノウエのベテラン組と、アンリ、リッチ、ホサカの若手の演技の溝をどう埋めるのか?

芝居は、年を取るだけで勝手に上手くなる部分がある。「あきらめた」分だけ味が出る。「枯れた」分だけ深くなるものである。「あきらめきれず」「若々しさ」を持て余す分だけ、その差を努力で埋めねばならない。しかも「努力」しようともがく分だけ更に「あきらめきれなく」なるものである。

あがきながら、アンリ、リッチは泣きながら芝居してる。何故泣くのかは、オレにはよくわかならない。みるきとタマに解説してもらって初めてわかる女心・・・。
以前は、その「わからない」距離すら埋めようとしていた。しかし、考えてみれば、そういう行為は「保身」の裏返しにも思える。
そこまでは立ち入らない事、そういう距離感を保つ事が、むしろ正しい関係なのかもしれない。

進むなら、険しい道を・・・。初心に戻った気分である。
| kazu | シアター・ジャック | 23:59 | comments(1) | - |
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